高詳細アルマイト開発の背景
従来、ダブルアルマイトのマスキングは専用の塗料が必要なため、主にスクリーン印刷で行われています。しかしこれには版が必要であり、カスタムメードなど小ロットには不向きであり、また版画の性質上、濃淡表現が不可能で、リアリティーを求めるオーダーには対応できませんでした。
そこで、生野区で独自の水圧転写技術を持つBIG ONESさんからヒントをいただき、共同開発を行いました。350回の試作を行ったのち、写真などのデータソースもリアルに表現することが可能となり、版の作成も不要と、従来起こるダブルアルマイトの欠点を克服することに成功しました。
高詳細アルマイトについて
まずはダブルアルマイトの記事をご覧ください。こちらをクリック!!
ダブルアルマイトと異なるのはマスキング方法です。
従来のダブルアルマイトのマスキングは冒頭でも説明したように、シルクスクリーン印刷やアルマイト専用のマスキング塗料、マスキングシールなどを使用します。しかしインクの分厚さにより、高詳細な表現をすることはできません。
(下記の図はマスキング時のイメージ)
そこで、BIG ONSさんと研究をした細かなマスキングを行うことで、濃淡表現ができるようになりました。(ものづくりセッションに感謝いたします。)
(下記の図は、完成時のイメージ)
アルマイトアート作品
高詳細アルマイトの技術を使用し、グラフィックアーティストの玉村様と作成したアート作品の事例です。
ピカソ「泣く女」 何処にでもいるけど誰でもない「個性」と「匿名性」をテーマにした作品 アルマイト職人
×
グラフィックデザイナー
新製品を作られる際、ぜひご活用ください。